|
▲色渋紙 |
●紙 切る紙は普通、黒い紙を使用します。
洋紙では、少し厚めのタント紙という紙があります。コシがあり、サクサクと切れて切れ味も悪くありませんし、画材屋や文具店で簡単に入手できます。
四つ切サイズ(38×53cm)で50円くらい。
さらに薄くてコシがあるのが渋紙という和紙。私は、渋紙を切り絵用に墨で黒く染めた「色渋紙」(株式会社大杉型紙工業)という和紙をよく使用しています。八丁判(はっちょうばん・55×91cm)というサイズで1,207円。
|
|
▲コピー用紙 |
●下絵用の紙 コピー用紙を利用しています。黒い紙と一緒に切るときにスムーズに切れるので重宝しています。半紙などのようにもっと薄い紙でも良いのですが、カッターを入れたときに紙の繊維がひっつれたりしないかどうか試してから使用してください。下絵と黒い紙が一緒にスムーズに切れなければなりません。
|
|
▲デザインナイフと替え刃 |
●ナイフ 切り絵用には、最も手軽に入手でき、使い心地もいいデザインナイフと呼ばれる替え刃式のナイフがいいと思います。替え刃式の刃先が鋭利で、持つ部分が鉛筆のように丸いのが特徴です。
デザイン用品を扱っている画材店で400円くらいで入手できます。
このナイフの刃は刃先が鋭利で、カーブなどを切ると欠けることがあります。欠けた刃をどんどん取り替えながら使います。
染色用の型紙を切るナイフや木彫用の彫刻刀を利用する場合もあります。でも、これらを利用する場合は砥石で研ぐ技術も必要になります。
やはり一番使い勝手がいいのはデザインナイフでしょう。
|
|
▲カッティングマット |
●カッティングマット 画材屋さんや100均にもあります。大きくなるほど高価になります。私は、ライトテーブルの光を通しやすい白色でA3くらいの大きさのものを愛用しています。
さらに、机いっぱいの大きさのものがあれば、机への傷を気にすることなくどこででもナイフを使えますし、大きい作品を制作するとき便利です。
|
|
|
●ホチキス 黒い紙に下絵を張り付けて一緒に切る、という方法で制作する場合に使います。ホチキスで留めて下絵が動かないようにします。
|
|
|
●糊 糊はだいたい2種類の糊を使用しています。文具店で普通に売っている「ヤマト糊」というでんぷん糊と、スプレー糊です。
スプレー糊は大作を貼る場合に特に重宝します。が、何年か経つと粘着力が低下し、はがれる製品もあります。
|
|
|
●ピンセット 切り離された細かいパーツを貼るときなどにあると便利です。画材屋さんで売っているデザイン作業用の先が細いものが使いやすいです。
|
|
|
●ペイントナイフ・セロハンテープ・定規 ペイントナイフは、スプレー糊で貼った部分への、でんぷん糊での補強に使います。細長いものが便利。ペイントナイフに糊を付け、黒い紙と台紙の間に差し込んで糊づけします。
セロハンテープは下絵と黒い紙を補助的に止めるのに使う場合があります。定規は長さを計るほかに、直線を切る場合に使います。
|
|
|
●台紙 切った作品を貼る紙が台紙です。
寄席などで見る紙切りや魔除けなどの目的で切られたもの、影絵などは切った紙をそのまま鑑賞しますが、絵画として鑑賞する場合には台紙に貼ったほうがいいでしょう。
ケント紙や画用紙、和紙、厚手の色画用紙などを使います。私は、作品を印刷に使う予定のときは白い画用紙を使い、額に入れて鑑賞する場合は和紙を使うことが多いです。
|
|
|
●色紙(いろがみ) カラー作品を作るときに使います。色数が多いのは日本色研発行の「トーナルカラー」。65色とか93色がセットになっています。日頃から気に入った色や模様の紙を集めておきましょう。
|
|
▲ライトテーブル |
●ライトテーブル おもに作品を台紙に貼るときに使います。台紙の下に下絵を貼って、その下から光を当てて下絵を透かしてみながら作品を貼ります。そうすると位地決めが正確にでき、また切り離された「部品」を貼るとき重宝です。
カラー作品を作るときにも使います。
切り絵にあわせて色紙を切ったり、切り絵に色紙を貼るときに、下から光を当てて位置を確かめながら作業を進めることができます。
光が出る面が広いほど高価になります。40センチ四方くらいの写真用のライトテーブルでも充分でしょう。5〜6,000円くらいから数万円のものまであります。
というわけで、以上の切り絵の道具の中で一番高価ですが、長く続けるつもりなら思い切って買っちゃいましょう。
|
↑TOP |
|